特集:ツェッペリン飛行船の時代

空を覆う巨大な船体に多くの人々が惹きつけられました

Graf Zeppelin グラーフツェッペリン

1900年初頭に時代を風靡したツェッペリン型飛行船の特集です。飛行機はまだ複葉機の時代でした。飛行船の速度は7~80km/h、航続距離は10,000kmと長く、揚力は60t以上という性能がありました。しかし、何といっても空を覆うような長さ200m、直径30mを超える巨大な船体に多くの人々が惹きつけられました。空に浮かぶ国力自慢の宣伝でもあったようです。

ツェッペリン型飛行船は設計者ツェッペリン伯爵の名前が由来です。飛行船は当初柔かい風船のようなタイプの飛行船だったのですが。ツェッペリンは船体骨格を作りガス袋を詰めて、飛行船の大型化による揚力アップと流線型による大幅な速度アップに成功しました。何よりも実用化され、100機以上も世界で運航されたところがすごいです。

しかし、人手がかかる、風(悪天)に弱い、巨大飛行船をしまうさらに巨大な格納庫が必要、水素ガスを使って超危険などなど欠点が多々ありました。そしてナチスドイツが威信をかけて作ったヒンデンブルク号(全長245m、直径40m)は、就航して翌年の1937年ショッキングな大事件、ヒンデンブルク号の大炎上より、巨大飛行船は空から姿を消して行きました。

ツェッペリン型飛行船のエピソード

グラーフ ツェッペリン
エンジンの横に書かれているLZ127は飛行船の型番、当時世界最大のグラーフ ツェッペリン号です。全長235m、直径30mの巨大な船体です。
大きなプロペラエンジンはマイバッハ製、今ではメルセデスベンツの最高級車のブランドです。560馬力で5基ついており、グラーフ ツェッペリンの最大速度は117km/hでした。
上空から撮影されたグラーフ ツェッペリン号です。着陸にはとにかく広大な敷地が必要でした。車や人々がとっても小さく見えます。どこから見ても巨大です。
グラーフ ツェッペリン
飛行船の係留塔
巨大飛行船は着陸時に係留塔を使っていました。係留塔は飛行船の運用にとって実に重要で、搭乗口であったり、ガスの補充などを行っていたようです。係留塔無しで地面まで引っ張り降ろすときはかなりの人数が必要でした。写真はUSSメイコン
ビルすれすれに飛ぶ飛行船?のような写真ですが実は左のビルが係留塔を兼ねており、搭乗口をつなぐ、いわゆる飛行船の駅なのです。写真はビルに近づくUSSロサンゼルス。
飛行船の駅ビル
係留塔から飛行船に乗る人たち。飛行船の先頭は搭乗口もあって、大変重要な構造をしていたのですね。スチームパンクの世界のようなレトロSFの世界です。船の巨大さもよく解ります。
写真はUSSメイコン。アメリカがツェッペリン設計図を参考に作成したヘリウムガスタイプの世界最大の飛行船です。USSメイコンの横を小さな複葉機が同伴しているのが解ります。USSメイコンはなんと偵察用航空空母(5機搭載)になっていました。
USSメイコン 偵察用航空空母
USSメイコンより発着艦するF9Cスパローホーク複葉機
USSメイコンより発着艦するF9Cスパローホーク複葉機
F9Cスパローホーク複葉機の編隊
USSメイコンより発着艦するF9Cスパローホーク複葉機と編隊。飛行船搭載用に設計された偵察用複葉機です。写真を見るとフックだけで発着していたとはインパクト大です。そのためかUSSメイコンは直径が40mと10階建てのビル位の高さがありました。
グラーフ・ツェッペリンのゴンドラ部分にある艦橋(ブリッジ)
ツェッペリンの豪華なキャビン
グラーフ・ツェッペリンのゴンドラ部分にある艦橋(ブリッジ)と豪華なキャビン、個室客室もあったようです。まるで映画のようですね。乗船のお値段は豪華客船並みらしかったそうです。ちなみにこの建設中の高いビルはあのエンパイアステートビルです。ビルが高すぎて風が強くてほとんど使われませんでしたが巨大飛行船の発着場所予定だったそうです。ご存知でした?
エンパイアステートビルと飛行船

ツェッペリン型飛行船インテリアポスター

ツェッペリン型飛行船のインテリアポスターとあわせてロマンをお楽しみください。

関連記事

Back to top button